治療(腸閉塞) ~ 大腸内視鏡検査
腸閉塞の治療
保存的治療
絞扼性イレウスでも小児回盲部腸重積症などでは非手術的治療により腸重積が整復されて閉鎖が解除される場合がありますが、基本的に絞扼性イレウス以外は保存的治療で対応します。
イレウス管の挿入による減圧、絶飲食による腸管の安静、補液による脱水や電解質異常の改善、腹痛の軽減が治療の原則となります。
イレウス管を上部から挿入して腸管閉塞部付近に留置し、貯留ガスや貯留液を吸引・排除し腸管運動の回復をまちます。
イレウス管から造影検査をすることが可能であり、閉塞部位の同定とともに治療効果の判定にも有用となります。
イレウスによる脱水状態は高度な場合が多く、電解質異常や代謝性アシドーシスの改善を含めて適切な補液が必要です。
必要に応じて抗菌薬を使用する場合もあります。
腹痛に対しては非麻薬性鎮痛薬を第1選択にし、無効例には麻薬性鎮痛薬を用いる事が多いようです。
麻痺性イレウス(汎発性腹膜炎によるものは除く)や術後癒着による単純性イレウスでは、腸管運動亢進薬や浣腸によって腸蠕動を亢進し治療する場合もあります。
外科的治療
成人の場合には絞扼性イレウスのほとんどが外科的治療の絶対的適応となります。
さらに保存的治療が無効な単純性イレウス、穿孔が疑われる場合、汎発性腹膜炎を合併した麻痺性イレウスなどが外科的手術の対象となります。
外科的に閉塞部位・絞扼部位の解除を行い、壊死腸管部位や穿孔部位を切除する事になります。