裂肛 ~ 大腸内視鏡検査
病態と診断
裂肛は肛門上皮の損傷で、肛門疾患の約15%にみられ、単純な浅いものから筋層にまで達する深いものまであります。
慢性化すると肛門狭窄をきたし、裂肛の3徴である潰瘍形成、肛門ポリープ、見張り疣などの随伴病変を伴う事になります。
原因は硬便による機械的過伸展が主因ですが、肛門内圧上昇や虚血状態も関係していると言われています。主症状は疼痛で出血は比較的少ないようです。
治療方針
急性期は保存療法が有効です。
慢性化した場合は用手拡張法、手術療法の検討が必要です。
薬物療法が最近は注目されています。
保存療法
裂肛が慢性化しないように排便の調整が必要です。
通常は非ステロイド製剤を使用します。
個別の対応が重要です。
薬物による括約筋弛緩療法
一時的に緊張状態の内括約筋を弛緩させる方法があります。
肛門周囲に塗布することによって数週間で60-80%が治癒するとされています。
用手あるいはブジー拡張法
麻酔下で肛門に2本の指を挿入して徐々に伸展・拡張させる方法とブジーを挿入し拡張させる方法で、外来で施行できますが効果は個人差があります。