大腸憩室の検査など ~ 大腸内視鏡検査
注腸X線造影
憩室の局在、数、大きさを知るうえで注腸X線造影は有用であり、平滑かつ輪状の限局性突出として描出されます。
左側結腸側に起こる多発憩室は、憩室形成とともに固有筋層の痙性短縮により腸管が短縮することがあります。
高齢者の下部消化管出血には肛門疾患を除けば憩室出血、腫瘍性病変、出血性直腸潰瘍、血管形成異常angiodysplasiaなどがあります。
大腸内視鏡検査
円形または楕円形の小孔として認識され、正常粘膜と同様の色調を呈しています。
硬便が充満していることもあり、炎症を伴うと発赤を認めます。
憩室炎が疑われる場合には、穿孔の可能性があり内視鏡検査は慎重に時期を決定する必要があります。
その他の検査
憩室炎の急性期には、腹部超音波検査、CT検査などで腸管壁の肥厚や膿瘍形成が認められ事があります。
憩室出血の部位診断に出血シンチグラム(99mTc-albumin)が有効なこともあります。
しかし、検査中にある程度の出血量がないと判断はつきません。
治療
憩室発生の予防には原因となる食生活などの生活習慣の改善が必要と考えられています。
憩室に起因する合併症が起きた場合は治療が必要で、憩室炎では腸管安静と抗菌薬などの保存的加療で軽快することが多いのですが、それに伴う穿孔(腹膜炎)、瘻孔、膿瘍、狭窄などが生じたときには外科的治療を考慮する必要があります。
憩室出血では、その多くは絶食などの腸管安静で自然止血するが、出血部位が同定された場合は、透明フードを装着した大腸内視鏡により検査・治療が可能なことがあります。
大腸内視鏡検査で診断・治療が困難な持続する憩室出血には、血管造影検査で出血部位の同定と塞栓術による止血が有効で血管造影による治療がうまくいくと手術をすることは基本的に頻度が減りました。